なんだよー!と一気に白ける男子連中に、私は続きを促した。 「あっそうそう。月緋からの伝言があるんだけど」 「なんだよ」 人差し指を天井に向けて先を言う。 「負けたら屋上からつるすわよ。特にナギサメインでだって」 ブーイングをしていたクラスメイトが一斉に黙る。皆、顔色が死人のように血色が悪い。 「葉木………お前、なんとも思わねえのか?」 「慣れだよ慣れ」