そのまま順調に決勝に駒を進めていた。 ほぼ月緋のソーラービームのおかげだったが、勝利という二文字に何より嬉しいのか、男子連中のやる気は十分だった。 「いよっしゃ!ここまで来たら優勝だぜ!」 「花村頼んだぜーってあれ?花村どこ行った?」 「あー月緋なら、保健室だよ」 あたりを見回す男子に、私は息をつきながら言った。 「えっなっなんでだよ!?」 「張り切りすぎて肩壊したって。ごめんあそばせ、って言ってた」