空気に呑まれてしまった、哀れでみじめな彼らは成すすべもなく、月緋閣下の下により儚く散った。 とぼとぼとブルーな雰囲気をだし、隅っこに移動する一年生に、私は合掌した。 「姉貴!お疲れさんっす!ジュースどうっすか?」 戻ってきた私をねぎらうように、缶ジュースを差し出してきたマナブから、ありがたく受け取り、異様に乾いた喉を潤した。 ちらりと見上げてみると、べリアルがピクピクッと頬をつらせていた。 「………おい。あいつほんとに人間か?悪魔の類じゃねえのか」 ………天使が言う?