野球部も目を疑うほど美しいホームで、一瞬見とれた一年生の顔面に直撃した。 「ひでぶっ!」とノーマルではない叫び声をあげ、信じられないことに1メートルは後方へ飛んだ。 沈黙が静かに下りてくる。 だがそれぐらいでひるむ女王………月緋ではなかった。 「さあ、ばしばしいきましょう?」 反作用で手元に戻ってきた固いボールを、もてあまし、茫然と胆をつぶされていたクラスメイト達に笑いかける。 「おっおおう!」と戸惑いながら軍勢は、戦国武将に同意した。私は深いため息をついた。