待ち望んでいた私たちの番がやっと回ってきた。
月緋は念願の一念坊主たちとあたって嬉しそうだ。
私はというと、純粋な好奇心に侵された数十個の目玉からのビームで打ち負かされそうになっている。
「姉貴ー!そんな青くせえガキどもやっちまってくだせえ!」
「ナギサー負けたら罰ゲームで、そのひでぇ顔にマジック(油性)で落書きしてやっからなー」
街中を歩いたら目立つようなメンツが4人も私の名前を呼んで、熱烈な応援を送っているのだから仕方がない。
しかも両方、この学校に乗り込んだ経歴があり、一度は皆が見たことあるのでさらに肩身狭い。

