たまには休憩、と樹君と面を向かい合って会話できた。
「というわけで、あんまり甘いものはすきじゃないんだ」
「えっほんと?樹君モテそうだからバレンタイン凄そうだなーって思ってたんだけど」
二人っきりになると大胆なことまで聞けるものだ。
「そんなことないよ。去年は母親の合わせて2個だったし」
素直に驚いた。私は超ド級のへたれさんだから渡せなかったのだ。
「下級生にね。まあ義理だと思うけど」
本当にそうなのかな?と内心、首をひねっていると「さっ再開しよう」と樹君が言ったので、たわいない会話は終了した。

