今まで足りないものはこれだった。 自分を認める本意と気持ち。 なんやかんや言いながら完全に名前を捨てなかった。 そこに自分らしい親への執着がわき出ている。それを見て見ぬふりしてくれていた仲間たちにも気付かされ、なんだかもう灰となって風に吹き飛ばされたい気分だ。 いつかは迎えに来てくれるんじゃないのか。いつかは………。 そんな中途半端な期待を持っていた。それで十分だ、と自分自身に言い聞かせながら生きてきた。