また近くにいてくれる人間が増えた。 だけどそれだけじゃ足りなくて。何か大切なパーツを拾い損ねたように毎日を過ごしていた。 「そこで、兄貴の登場です」 『おいそこどけ』 『あ?なんだよおまえ………』 『どけって言ってんのが聞えねえのかボケっ!邪魔なんだよ!』 『はあ!?』 タバコが切れて苛立っていた俺はガクと一緒に兄貴に殴りかかった。