「え?」 「兄貴も人が悪い………」 ソウは憂いな眼差しで手元の缶を見つめ、握る力を強くした。ぺこりと中身がなくなった缶はたやすくへこむ。 「………俺とガクは児童養護施設で育ちました」 衝撃的な告白に私は驚きを隠せず、缶ジュースを落としかけてしまった。 それにそんな重大なことを話してくれているソウにも驚きを感じる。