「どうぞ」


「あっありがとう………」


ぶっきらぼうに渡されたジュースの缶を開け、渇いたのどを潤した。


私たち以外誰もいない閑とした公園のベンチに、二人並んで座っているのでどうにも落着けない。


ああ樹君、これは浮気じゃないからね!私のハートは全部樹君のものです!


と、脳内でやさしく笑う樹君に弁解してると隣でサイダーを飲んでいたソウがぽつりと呟いた。


「………葉木さんと兄貴ってどう知り合ったんですか?」