「それじゃあ姉貴!また明日お出迎えにあがりやすので!兄貴にヨロシク言っといてくだせえ!」


「はっはあ………」


「それでは」


そしてまた嵐のように去っていく二台のバイク。


取り残された私は茫然と黒光りしながらわが道を行くバイクたちを見送った。


「………何してんだ?」


べリアルにそう言われるまでそこでずっと虚空を眺めていた。