あくまで天使です。



「でもガクの運転は危なっかしいっすから。その分あんたのほうが安全っす」


マナブが肉に埋まった目を瞬く。なぜそんなことが分からないのか、と言いたげだ。


「でもよ………」


「あー!いいよ別に!私歩いて帰るから」


なんだかソウの言葉を聞くのが辛くて、少々声を大きくする。


「それみろ!お前がぶつくさいうから」


謙虚だと受け取ってか、ガクは涼しげなソウを睨みつける。めっちゃ申し訳ないんですけど。