「んじゃ姉貴はソウのほうに乗ってくだせえ」 「え?」 「俺とデブだけで重量オーバーつーか、さすがに三人乗りはできやせんから」 そういうわけではない。 え?私バイク乗らなきゃいけないの?ただでさえ日増しにみられているのにその眼たちをさらに濃くしろと? そんな私の意図を読み取ったのかソウは「別にマナブがこっちのりゃいいだろ」とさりげなく拒否した。