痛い視線を浴びながら、校門の前まで引きずられてきた私は、どうにかしてこの3馬鹿を振りまけないかと試行錯誤していた。 「あっ姉貴お疲れさんっす!」 マナブが頬を揺らしながら出迎えてくれた。 「こんにちは葉木さん。すみませんガクのバカが」 そっけなく迎えてくれたのはソウで、つんけんとしている。 彼だけ私のことを名字で呼ぶ。そっちのほうが嬉しいのだが。 それになんだか彼の私を見る目がとても冷たい気がしてならない。出会った日から何かを見抜こうと鋭い相貌で見極められているような………。