が、 「あっ姉貴ー!どこ行くんっすかー!」 ガクの呼びかけに反応してしまった私は、つい足を止めてしまった。 ざわざわと帰路についている生徒たちは目を泳がし「姉貴」の正体を見破ろうと必死だ。 斜め後方からいつも通りの声音で 「………まさかナギサあんた」 月緋が呟いた。