「わかったわ」 少々きんきん声になったが月緋は微笑んだだけで気づいていないようだ。 ほっと胸をなでおろし、安堵していると 「ねえちょっと。校門の前に不良がいるんだけど」 「なんかカッコイイの二人いたよね。ぽっちゃりのと」 ぴたりと私の足はひとりでに立ち止まる。 月緋が「どうしたの?大根みたいな足が痛いの?」と聞いてくる。