「あっナギサじゃない」 教室に入ると迎えてくれたのは天使の皮をかぶった悪魔。 ここは樹君だろーが!と落胆したが気取られないように笑いかえす。 「うっす月緋。あーあ樹君がよかった」 「気取るとかそういう問題じゃないわよナギサ」 にこりと関節を鳴らすあく………女王から決死の覚悟で逃れ逃げ叩かれし、席についたころは授業開始十分前だった。