あくまで天使です。



彼はそのまま鞄から本やら自習セットやらを出し始める。


樹君に話しかけるものは今はいない。これはハレーすい星がごとく私に神が下さったチャンスであり使命なのだ!


「………あっあの樹君」


勇気を出せナギサ!


「うん?なに?」


わざわざ手を止めてくれ、顔までも向けてくれた。


その笑顔に一瞬ひるむも、ここで打ちのめされてはいけないナギサ!