「あっナギサが来た!」 「すっごーい!またナギサが月緋に襟首つかまれてきた!」 「ナギサすごーい!」 趣旨が変わってる挨拶を受け、私は自力で立ち、自分の席に座った。 じっと掘りキズや落書きで埋め尽くされた机を見てしみじみする。 この机とは今年でおさらばだ。 引き続きいっこ下である一年生、もとい新2年生に貢献するのだ。 「………しみじみと~別れを惜しむ~机かな」