「おはようナギサ」 「あっおはよう月緋!」 ブレザーを綺麗に着こなし、天女のほほえみを浮かべている月緋が挨拶をしてきた。 相変わらずその眼もとは細められていた。 「今日はいい朝ね。絶好の練習日よりだわ」 「そうだねー。今日から新しい一日が始まるかと思うとわくわくするよ!」 ナギサらしいわ、と微笑する月緋に、私は何とも言えなかったので、笑みだけ返した。