「しないわっ!あんたトチ狂ってんじゃないの!」 「なんでしねぇんだよ!おまえのほうがおかしいんじゃねえのか!」 どんっと水滴の付いたガラスコップを机に叩きつける。 頬に熱が上っているのをいやというほど感じる。もうやだ。最近こんなのばっか! 「付き合いたくねぇのか?あの坊主と」 坊主、という樹君の呼び名を注意するのを忘れ、私はもじもじと指先と指先を合わせた。 「なっないって言ったら、ウソになるかも………!」