「なんなのよあんた!樹君は美術部なの!私は運動部!私のほうが筋肉もつくでしょうよ!」 「嘘こけ!おまえのそのでけぇ図体は全部脂肪で構築されてんだよ!」 「そんなことないもん!ちょっと太ってるだけだもん!」 「もんもんうるせぇ!」 騒がしい私とべリアルを、樹君がぽかんとした表情で眺めていることに気がついた。 あっと旋律が体中を駆け回り、慌てて取り繕ったように顔を恵美の形にゆがめてみるが、後の祭り、時すでに遅し。 葉木さんって体中が脂肪の塊なんだ………とか思われててたら私もう死ぬ!