あくまで天使です。



「やっときやがったか。おせぇんだよ。脳細胞まで鈍くなってんのか?」


校門へ着くと、出迎えてくれたのはベリアルの悪態だった。


ごめんごめん、と軽く謝りさっき寄ってきた駐輪場で取ってきた自転車にまたがった。


ベリアルも不満顔をやめ、私の自転車の横に並んだ。


「ったくよー。おめぇがおもしれぇって言うからやったのに、全然面白くねぇじゃねぇか」


「んなこと私に言わないでくれる?あんたがやりたいっていうからやらせてあげたのに」


足で自転車を押しながらベリアルの言葉に対応する。