あくまで天使です。



それを聞いたベリアルは、鋭い眼をきらりっと輝かせた。いやな予感がする。


「んじゃあおれもやりてぇ」


面白いよと聞いただけでやりたがるとは、つくづく子供っぽい天使だな、と思う。


「はいはい練習終わったらやらせてあげるから」


「いまだ!おれは今やりてぇっていってんだよ鈍感娘!」


口は悪いものの目は幼い子供のようにキラキラしている。それだけにあまり強いことは言えない。


「なんで今なのよ!」


「この負けるか負けねぇかの瀬戸際で思いっきりホームラン打ってヒーローになるのがかっこいいんだろうがっ!」