気がつくと、私は2塁ベースにいた。 あぁと肩の力が一気に抜け、空気も抜けた。 あの緊張状態が終わり、脱力したのだ。光より早くあの引き締まった感覚は私のそばを通り過ぎて行ってしまった。 心臓がヘビメタを演奏し終え、ただそこに残るのは祭りの後の静けさだけ。 無事チームに貢献でき安心したのか、もっともっとあの独特な感覚を味わいたかったのか。それは終わった今はわからない。 ちらりとベンチをみると、ベリアルが満足そうな表情でこちらを見ていた。