それはやる気が上がるのではなく舞い上がるのではないのだろうか。 褒められてまんざらでもなさそうにべリアルは鼻の下をこすり、胸を張った。 「まっそこまで言われちゃしかたねぇな」 「どうぞどうぞ」 こちらが入口です、と月緋はフェンスをたどって入口へ案内する。べリアルは間にさびたフェンスを挟みそれに誘導される。 きゃぁっこっちに来てる。部員の大きな興奮した声が大音量で聞こえた。 私はというと、ポカンとあごが外れたように口を開きただ呆然をしていた。