「………おはようございます」 外の部活をしている人間とは思えないほど白い顔を、微妙に下げながら彼女は入ってきた。そのまま一切顔を合わせず隅っこに行き、ごそごそしだした。 あっしまった、と後悔する。 彼女、山口 千秋はなぜか私を嫌っていたのだ。 理由は分からないが、自分のことを嫌う理由など知りたくもない。 あちらが接してこないのでこちらからもあまり馴れ馴れしく近づかない。 月緋とは仲よさそうなんだけどなぁ………