「実はー私以上に雑で乱暴で無茶苦茶な天使が来たんだけどーそれに影響されちゃって」 とか言えるか! それが本当のことだが、気がふれた人間か天使を信じる夢見る少女と勘違いされてしまう。 適当な嘘をつこうとしたが追いつめられたこの状態では緊張感が先走ってしまい、アイデアがでない。 奇妙な沈黙が部室内を埋めていると、きぃとドアが開いた。 「あっ!おはよー!」 誤魔化すように私は振り返って、入ってきた人物に挨拶をした。 優梨子から顔をそむけたかったのもある。