「大丈夫ですか!?そうだったら連絡はできませんよね。今日部活して命に別条はありませんよね?」
本気で信じた純粋な瞳で、私を安否を案ずるように言ってくれる優梨子に、申し訳なく思いながら肌に日焼け止めを塗りたくした。
「まぁ大丈夫よ。それじゃあ一緒にどう?キャッチボールにでも」
優梨子は大きな眼を更に見開き、首をブルンブルンと横に振った。頭がころりと落ちてしまいそうな勢いだ。
「だっだめですよ!こんな下手くそとしても先輩に迷惑をかけるだけです!」
彼女は謙虚さでは部活一を誇る。
「迷惑だなんて思わないよ。遅れを取り戻したいし」

