ベリアルの手厚い料理を御馳走になった後、私は明日の準備を始めた。


認めたくないが、ベリアルのこんにゃく味の料理が疲労回復に兆しを持たせてくれたようで、今はちょっとピンピンしている。


赤と黒を基調としたユニホームをたたんでいると、ベリアルが近づいてきた。


「おい、それが制服か?」


制服?と一瞬考えたが、ユニホームのことを指していると気づき頷いた。


「うん」


「………背番号4番?エースなのか」


「そうだけど………え?なにその信じられない顔」


「てめぇみてぇな亀がソフトボール部のエース?ありえねぇ現実がいまおれの前に現れ出ている」


「そーでっか」