あくまで天使です。



私は何とか椅子に座り、目前まで漂ってくる紫のオーラを直視した。よくよく眺めると闇色も混ざっている。


禍々しく不気味な色取りである。


「あっあのさ、これってなんの料理………」


一応効いてみる。彼は自慢げな表情で私を見降ろし


「聞いてもわかんねぇからやめとけ」


「………さいですか」


べリアルは私の斜め前に陣取り、何の躊躇もなく『それ』を口へ入れた。


目を白黒させ恐る恐る尋ねてみる。


「あの………大丈夫?」