「あっちょっ………」
止めようとしたが、くらりとめまいがした。
やはりあの月緋の来日が精神を蝕んでいるようだ。
ふらふらとソファに倒れこみ、天井を仰ぐ。こうしていれば気は楽だが………
ばっきぃ!ごとごとっどたたたっ!ずったぁー!
調理中には絶対鳴らない擬音が連発して音を出しているので、心配で仕方がない。
「くそっ………なんでライビルがねぇんだよ!ミルトルすらねぇのかよ………しゃーねぇここはポイズナピックで………!」
判断不能な単語や調理法が時たま聞こえてもくる。
それが私の不安をさらにかき立てるのであった。

