「えっ?マジ?作れるのあんた」
「はぁ?なめてんじゃねぇぞ!かつてのおれは「デビルの料理屋」と謳われたことがあってなぁ」
いかんっ。こいつは異名の意味をわかっていない!
べリアルに料理を任せてはだめだ、と私の脳内危険信号が赤に点滅している。
天使のくせにデビルとか言われる時点でおかしいとは思わないのか?
「おらおら廃人はソファでくたばってな」
しかし特別にべリアルの善意が私にぶつけられている。
この気まぐれスキルの良心を見捨てていいのか?と内心で苦慮していると、当本人の彼はすたすたと台所へ移動していた。

