あくまで天使です。



やがて夕食の時間になり、私はのそのそと自室を出た。


リビングではべリアルがテレビを見ていた。


入ってきた私を彼は二度見し、肝をつぶした顔をした。


「どっどうしたんだよおい!いつもの倍以上へちゃむくれだぞ!」


「………あっ?そう?あはは………」


暴言を暴言で返す気力がなく、私は乾いた笑い声をあげた。


遊園地で着ぐるみを着たおっさんがキャラクターの着ぐるみを脱ぐところを、見てしまったかのような後悔に襲われるような顔をする。


「すぐご飯するから待っててね………。簡単な奴でいいでしょ?いいよね?」