‐槍騎士の姫‐



ディルはレイに体を近付けた。


そして腰に手を回す。


「は、離せ………んっ!!!」


ディルは再びレイの唇を塞ぎ、深いキスをした。

レイは力を振り絞って、突き放した。


「はぁ…はぁ……。……失礼する。」


レイは走って逃げた。


「あぁ、また逃がしてしまったな。」


ディルは悔しそうな顔をしたが、小さく笑った。

レイはルーファとナイリスの国境の森に来た。


とりあえず、あの場から離れよう走っているとこんな所まできてしまった。


まぁ、ナイリスに早く帰れるが………。


「なんなんだ、アイツは!!!いつもいつも私をからかって楽しいのか!!!それとも………。」









ディルは本当に私を愛してくれているのか………?