「騒がしいな………。何のようだ…。」
ディルが螺旋階段から降りて来た。
そしてレイの姿に気付いた。
従者はいつの間にかいなくなっている。
2人きりになってしまった。
「ふん、また来てくれたんだな。俺の姫よ。」
そう言うと、ディルは跪きレイの手の甲にキスをした。
レイの顔が赤くなった。
「お、お前に用はない!!!早く女王の元へ連れて行け!!!」
「生憎、母上は今手が離せなくてな。用がある奴は俺にだそうだ。」
なんで今手が離せないんだ………。
タイミング悪すぎる……。
「まぁ、座って話そうか。」
ディルは応接間に向かった。
レイはその後に続く。


