ルーファにもこの作戦を伝えに行かなくてはいけない。


戦の時にお互いの動きが分からなくてはいけないからだ。


正直レイは、ルーファに行きたくない。


ディルとは、あの夜以来あっていない。


きっと恥ずかしくて目が合わせられないだろう……。


レイはため息を吐きながら、ナイリスを後にした。



三時間後………。


ルーファに着いた。


門の前に立つルーファ従者に近寄った。


「ナイリスのレイだ。女王とあいたいのだが……。」


すると、従者の顔が急に明るくなり………。


「あっ!!レイ様ですね!!お帰りなさいませ!!今ディル様をお呼びします!!中へどうぞ!!」


従者に背中を押され、城の中へ………。


「い、いや、私は女王に会いに来たのだがっ…。」


「ディル様!!姫がいらっしゃいましたよ!!」

聞いちゃいない……。


しかもディルを呼んでしまった………。


どいしたらいいんだ……。