セイス国王は中央会議室の大きな扉の前で止まった。
複雑なデザインが施された扉。
セイス国王は扉に手を触れた。
途端に一筋の光が扉に走った。
ゴゴゴッ……。
大きな音を立てて扉は開いた。
セイス国王の魔力を感じて開く仕組みらしい。
部屋の真ん中には、大きな長台。
その長台にはルーガベルク大陸の地図が広げられていた。
その長台を囲むように、沢山の本が壁に並べられている。
「作戦が終ったら私に伝えてくれ。」
「畏まりました、父上。」
セイス国王は自室に戻った。
レイは一番奥に座った。
一番奥の席は司令官の席と決められている。