水星の月。炎の日。
午前5時。
レイ率いる家臣共々は、朝からルーファを出た。
レイは昨日の夜、部屋に戻ったがディルの姿はなく安心して眠った。
そして、レイは4時に目を覚ました。
ルーファを出る準備をするため鎧を纏い、愛用の槍を背中に背負う。
そして森を抜け自国、ナイリスに戻って来た。
「父上、家臣達と作戦を立てたい。中央会議室の開放を。」
中央会議室とは、ナイリスの軍事機密はもちろん、ルーガベルク大陸の全体の地図など様々な資料が保管されてある。
その資料を見ながら家臣達と作戦を立てるのである。
中央会議室は沢山の秘密があるため、セイス国王しか開ける権限が無い。
「分かった。ついてこい。」
レイは家臣と共に、セイス国王の後についていった。