「レイ様の部屋はこちらになります。御ゆっくり。」


従者に連れられ、今夜泊まる部屋に来た。

この部屋も大きい。

大きな窓から月明りがさしていた。


大きなベッドが置いてあり、楽な服も用意されていた。


レイは早速着替えて、早くこの現実を忘れようと寝ようとした。


すると、扉をノックする音が聞こえた。


コンコン…。


「…はい?」


「入るぞ…。」


またディルだ。


なんで私はコイツと結婚してしまったんだろうか………。


ディルの顔を見ると絶対そう思ってしまう。


「なんのようだ?」


ディルは私の問い掛けに答えず、迫って来た。