「ルーファの国民、ルーファに来ていただいたナイリスの国民よ!!ルーファとナイリスの同盟も祝して、国民達にも祝って欲しい!!私は今日この者と契りを交わす!」


ディルの挨拶代わりの言葉と共に、レイがテラスの前に立った。


その瞬間、歓声が湧きあがった。


綺麗っ!!とか、お幸せに!!とか、今言われてもあまり嬉しくない声が沢山耳に入った。


「では、誓いのキスを!!!」


と従者が言うと、民はざわつきはじめた。


レイは戸惑った。


き、キスだとっ!?


こんな大勢の国民の前でか!?


そんなのできないっ!!!


レイはテラスから中へ戻ろうとした。


しかし、ディルに腕を強引に引っ張られキスをされた。


その瞬間国民がさらに沸き立った。


キスはとても長いものだった…………。