一方、ルーファでも…………。


「ディル、貴方はレイ姫と結婚してもらいます。」


「……はぁ!?」


こちらも同じ反応だった。


「なんで俺があんな可愛げのない女と結婚しなくちゃいけないんですか!!!」


「口を慎めなさい!!」

ディルの姫への侮辱に対して怒鳴るアイリス女王。

すこし落ち着いてから続けた。


「……いいですか、ディル。貴方もそろそろそういう時期でしょう。それに結婚をすれば、国民も戦争前に祝いごとがあれば戦争の辛さを少し取り除けるかもしれません。」


「はぁ?冗談じゃない!!!なんで俺が国民のために結婚しなくちゃいけねーんだよ!!」


口が悪くなるディル。


「貴方のためです!貴方が結婚すれば国民のためにもなるのです!結婚は決定です。」


ディルにあきれた女王は王室を出て行ってしまった。


くっそ……!


なんで俺なんだよ……。


2人にとっては同盟を組んですぐの悲劇である。