そんな健ちゃんと

いつもお昼ご飯を食べたベンチ。

寂しくなるといつも

ここに来たくなる。

もっと寂しくなるのにね。

今こうやってあふれる涙も、

健ちゃんがいたら

泣くなよって笑って

拭いてくれたかな?

健ちゃんがいたら

涙なんて、流れなかったかな。


「健ちゃん・・・」

駄目だよ。私は健ちゃんしか

すきじゃない。

健ちゃんしか

愛しちゃいけないんだ。




先生と・・・・なんて

健ちゃん許してくれないね。


ガチャ―

私はあわてて涙を拭いた。


「・・・・!」

ドアの前に立ってたのは

裕也だった。