「…こ、と!真琴、おいって」
「は、はい!」
肩を叩かれ慌てて振り返る。
そこには不思議そうな顔をした涼一さん。
「何回も呼んでたんだけど?」
「す、すいませんっ!考え事してました。」
篠原先輩のこと考えてました、なんて絶対言えないっ!
「ふーん…考え事ねぇ。…俺着替えてくるから待っててよ」
「もちろんです!」
私は涼一さんに言われた門で1人立ちながら花が既に散っている桜の木をぼんやり見ていた。
あぁ
篠原先輩と会った時の桜はきれいだったなぁ
花びらと一緒に揺れてた篠原先輩の髪も爽やかだったなぁ

