ご主人様は誰っ?!




航一さんってあんなに素直だったっけ?


航一さんってあんなにもかっこよかったっけ?


航一さんってあんなに色っぽかったっけ?



ダメだ…何かいつもといじられ方が違かったから、調子狂うなぁ。
ちゃんとしなきゃ!




「何だよ、その格好」



「はいっ?!」



立っていた私にそう言ってきたのは雄一さん。
あ、今日は帰りが早いんだ。



「お帰りなさい。」



私はそう言って笑いかける。



「…いや、だから。その格好何?」




「あ…作業服、です。」



雄一さんは私の全身を見渡し、フッといつも通り鼻で笑いながら

「馬子にも衣装だな」



と言いながら私の横を通り過ぎてった。



「ありがとうございます?」


誉めてくれてんだか、けなされてんだか分かんない。
雄一さんだけはまだ掴めないな。