そんなんでいいの?
拍子抜けした私は目を丸くして航一さんを見つめる。
「なにー?早く言わなきゃずっと離さないよ?」
意地悪そうに笑う航一さん。
また裏がありそうだけど、とりあえず言ってみよう。
「離れて下さい…ご主人様。」
簡単に言えるかと思ってたけど、結果恥ずかしいもんだな。
航一さんはふいっと目を逸らし、私から離れた。
…本当に離れてくれた。
私はポカンとした顔でまた航一さんを見る。
「何?また抱きつくよ?」
甘いマスクで言われれば自然と頬は染まるもので、私は急いでベットから降りドアへと歩いた。
「失礼します。」
逃げるように航一さんの部屋から出る。

