抱きしめられてた腕が緩み、私は顔を上げた。
航一さんはにっこり微笑み言った。
「その服似合う。ちょー萌えるんだけど。」
甘い声で囁かれ、一瞬意識が飛びかけたけど、私はさっきの怒りがこみ上げてきた。
「私、こんなの着たいって言ってません!」
「うん、聞いてない」
じゃあ何でって聞こうとしたら、航一さんの手で口を塞がれた。
「俺が着せて見たかったの。」
と、一言。
そんな言い返しづらい答え方をするなんてずるい。
私は何も言えず航一さんを睨んだ。
「そんな顔しちゃダメよ、真琴ちゃん。」
そう言われ、頬をつままれた。
「襲いたくなっちゃうから。」

