ご主人様は誰っ?!




だって…入れないから。



「ううん、私入んない。」



「えっ、何でだよ?」



「ちょっとバイトー」



「バイトって何の?」



大地に色々聞かれる前に
やっぱり帰ろう。


「ごめん!やっぱ帰る!」


「えっ?…っておい!真琴!」



走り出した私の背中に
大地の声が届く。
うん、見ない方がいい。絶対。
テニス部入りたくなるもん。


校門を抜けると足の速度を緩め
のんびりと青柳家へと向かう。