私の目の前には

身長が高くて綺麗な女の人と

驚いてる汰功。


全っ然、状況が読み込めない…。


けど、1つだけ分かる事がある。


それは……


「何で…三崎さんがここに…?」

「うん…?何でって…」


ちょっ……

なんなのこの人……

もしかして、私が隣にいるのに

気付いて無い…?


私がそんな事を思いながらも
話は私だけ取り残して

ドンドン進んで行く。


「アメリカに行ったんじゃ…何で戻って来たんですか…?」

「ふふっ」

「えっ?」


何?何で笑ってんの?


嫌な予感がした。


「郷原君の様子を見に来にかな?(笑)」


そう言われて

汰功の顔は
さっきと比べ物にならないぐらい


赤く染まった。


あぁ…。

あの不安は冷たい手とか

素っ気ない返事なんかじゃ無かった。


ただ、

汰功の気持ちが

私に向いて無かったからだ……。



嫌な予感は的中した。