「っで、何見る?」
「うーんっと……」
今は、映画館に着いて
2人で見る映画を決めている。
「じゃー、あれは?」
「えっ?どれ?」
そう言って汰功の指す方を見たら
「えっ…?」
私が見たかったべッタベタな恋愛映画。
「いいの?これで…」
「別に…ってか瑠衣これ見たいだろ?」
えっ…
「何で分かったの?」
「何でって…そんなに見たそうにしてたら誰だって直ぐに分かるよ(笑)」
「えっ!?//」
私ってそんなに分かりやすいの!?//
ってかそんな事より
汰功が笑ってる!?
しかも、何か楽しそう……
「あーっ!!面白かった~!!」
「確かに…思ってたよりは面白かった…」
汰功は私の方を見てそう言った。
な、なんか凄いドキドキする!!
いつもは笑顔なんて全然見せないし
私の方を見て喋ったりもしないのに
今日は笑うし
私の方を見て話してくれる。
もう、それだけで嬉しい。
今日は本当、良い事が続き過ぎて
一気に悪い事が怒りそう。
って思うぐらい幸せ。

